血液のガン(AMiさん)2023.3

まずは自分が仕合わせに。

 

私が恭子先生の料理教室に通うきっかけになったのは主人の病気です。

主人は数年前から食事療法を行っていました。その食事療法を指導してくださったS先生も主人の病気を治そうと一生懸命食事メニューを考え、治療にあたってくださいました。

しかし、その食事は味が淡白で塩もほんのり使う程度、炭水化物なし。

主人は年月を重ねるごとにこの食事に苦痛を感じていました。

S先生がご高齢だったこともありコロナをきっかけに通うことがなくなり、少しずつ主人の食事も昔の食事に戻ってきました。

その為、数値も悪くなりだし、このままではいけないと思いネットで検索をしたところ恭子先生のハッピーマクロビオティック教室に出会いました。

私自身も家族の病気に対する不安で自律神経が乱れで体調不良、小学生の娘も虚弱体質だったので、家族全員で健康になりたいという気持ちから申し込みました。

 

料理教室初日、ドキドキしながら教室であるご自宅に伺いました。

教室に通う前から「12日間集中講座 ハッピーマクロビオティック教室」の料理本を読んでいたので、実際にこの本を書いた恭子先生にお会いし、とても緊張しました。

主人や私たち家族の状況をお話したときに恭子先生に「この教室に通って食事を変えていけば必ず良くなりますよ。」と言って頂き、張り詰めていた緊張が解けたのを覚えています。

 

まず、初日から1100回噛んで食べる2週間の半断食を家族で開始しました。

※恭子注:
入会した全員に、次の授業までの2週間、玄米とけんちん汁、飲みを食べてもらうように、指示します。
この2週間の半断食、に相当する食事療法で、皆さん、奇跡の兆しが現れるのです。
まずは、大きい便りがパナナ状態で、出るようになります。
これこそが、排毒なのです。
排毒が成功すれば、今までの持病が、改善され始めるのです。



100回数えるのは大変なので、先生に教えて頂いた1口2回で1とカウントし50回噛むことを意識しました。

 

【半断食の食事】

朝 梅生番茶

昼 黒豆雑穀玄米ご飯(黒ゴマ) けんちん汁

夜 黒豆雑穀玄米ご飯(黒ゴマ) けんちん汁

※娘はプラス卵、納豆、途中から五分付米に変更

※恭子注:
10歳のお子さんは、玄米の排毒よりも、五分搗き米くらいがよく、
また、成長期なので、たんぱく質を適宜獲るのがよい、のです。
植物性蛋白質を中心に、動物性蛋白質も適宜摂ります。

※お腹がどうしても減ってしま立った時は玄米ごはんを追加で食べました。

※恭子注:
これもとても良い判断です。
お腹がすいたら、ご飯(米)を食べていただきたいのです。
玄米が今まで体内に溜まった毒を排出してくれるのです。

 

主人は今までの食事療法と異なり、「ご飯が食べられる!!!」と前向きに取り組んでいました。

私も途中飽きがきて、甘いものが食べたい・・・お肉お魚が食べたい・・・と欲求に負けそうになりましたが、健康になるぞ!という気持ちで2週間食べ続けました。

 

【半断食後の体の変化】

☆主人

まず、明らかに変わったのが排便でした。お腹を壊すことが多く下痢気味だったのが、バナナ状の大きな便りがでるようになりました。

※恭子注:
大きい便りが出るということがどれほど、奇跡を生み出しているか、が皆さんわかっていないのですが、
内臓の改革が始まったという証拠なのです。


元々健康食だったので、変化がでるのに時間がかかるかなと思っていましたが、明らかな変化が起き、夫婦で驚きました。

☆私

半断食を始める前までは朝起きても疲れが取れず、眠い目をこすりながらどうにか起きていたのですが、すっきりパッと目が覚め、起きてすぐに体を動かせるようになりました。主人のようにすぐバナナ状の大きな便りはでず、23日に一回のペースは変わらずでしたが、常に体の疲れがとれない状態だったのが、朝からシャキッと動けることがとにかく嬉しかったです。

 

【教室に通う前の食事】

☆主人(S先生の食事療法)

朝 具沢山味噌汁

昼 よもぎ蒸し

夜 根菜を煮たもの

※適宜魚、豆腐を食べる。

 

☆私、娘

朝 卵料理 サラダ 白米

昼 納豆ご飯や外食 ※娘は給食

夜 お肉、お魚料理 野菜炒め 味噌汁 白米

間食 お菓子や果物

 

【教室に通い始めた後の食事】

☆主人

朝 梅生番茶

昼 納豆 けんちん汁 玄米ごはん

夜 納豆、魚、豆腐等 きんぴらごぼう 味噌汁 玄米ごはん

 

☆私、娘

朝 梅生番茶 5分付おにぎり※娘のみ

昼 納豆 野菜炒め 玄米ごはん ※娘は給食

夜 鮭の塩焼き ひじきれんこん 菜花の胡麻和え 味噌汁 玄米ご飯

 

【教室に通ってからの体、心の変化】

主人は特に不調を訴えることもなく体調も良くすっきりとしたバナナ状の排便が現在も続いています。花粉症はまだ残っていますが、薬を飲まず乗り切れています。

私は相変わらず朝はすっきり起きられていましたが、途中頭痛と胃のむかむかががひどくなりました。あまり薬に頼りたくなかったのですが、動くためにも頭痛薬を飲むこともありました。

この教室に通ってなければ、

体調が悪くなった→この食事は自分に合ってないのではないか→やり方が間違っている?→他の方法に変えよう→体調がもっと悪くなる

・・・という負のループに陥っていたかもしれません。

しかし、月2回の料理教室で同じ受講生のみなさんの話を聞いたり、メールや電話で恭子先生と連絡が取れるので、「これは好転反応だ!よくなっていく為の経過で排毒されているんだ!」と不安にならずこの食事を続けることができました。

※恭子注:
そうです、好転反応でした。

もちろん本を読めば、好転反応のことも書いてあるのでこの食事を辞めることはなかったかもしれなせんが、同期や恭子先生との連絡のやりとりは私にとって不安を取り除く大きな心の支えとなりました。

※恭子注:
これが、教室に通ってくださっている醍醐味、だと思います。

 

また、教室に通う以前よりレシピ本を見ながら料理を作っていましたが、教室で作るほうが断然おいしいのです。

野菜の切り方や鍋に野菜を入れていくテンポ、混ぜ方、お米の洗い方等、どれも本からは学べないことが教室では実際見ること、そして教えて頂くことができるからだと思います。

また、他の生徒さんへのアドバイスも自分のことに置き換えて聞いていました。

 

恭子先生に教えて頂いたことはたくさんありますが、その中でも印象深いことがあります。

「まずは自分が仕合わせになりなさい。相手を変えようとしない。相手を自分の思い通りにしようとしない。」

ということです。

 

私は今まで、母親、主人、娘に健康になってほしくて、健康的な食事を押し付けていました。

先にも出た食事療法のS先生の食事を母親にも作っていました。

病気で料理ができなくなった母は父が買った総菜などを食べることも多かったので、週に数回、私が手作りしたご飯を届けていました。

 

ある日、母親に「今から食事を持っていくね」と電話した時に「コンビニのツナマヨおにぎりが食べたい」と言われたことがありました。

そこで私は手作りのツナマヨのおにぎりを作って持っていきました。

母親は言いにくそうに「コンビニのおにぎりが食べたかったなぁ」と。

私はそんな母に「なんでそういうことを言うの?食べたいというからツナマヨのおにぎり作ってきたよ。コンビニのおにぎりは体に悪いものがたくさん入っているんだよ?」と強く言ってしまいました。

終末期に近づいていた母親に死んでほしくなくて、長生きしてほしくて私も必死でした。

その時の私は、「〇〇してあげてるのに!なんでわかってくれないの!」と自分本位。

相手を思いやって行動しているつもりでしたが、母にとってはただの押し付けてでした。

 

今、その時に戻って母親に「コンビニのツナマヨおにぎりが食べたい」と言われたら、一つ返事で「オッケー!」と笑顔で持っていけると思います。

健康的な食事をマイナスな気持ちで無理やり食べるより、笑顔で楽しくコンビニのおにぎりを二人で食べたほうが、気持ち的にも断然健康的だったと思います。

 

今でも、娘や主人に無理やり自分本位な気持ちを押し付けてしまうことももちろんたくさんあります。

私が仕合わせになれば、周りの家族も自然と仕合わせになっていく。

家族に対して、ささいなことでもありがとうと思う気持ちが薄れていたことに気づきました。

毎日のささいなことに「ありがとう」という気持ちをもつ。そして「ありがとう」と口に出して伝えることに大切さも学びました。

元気でいてくれる、それだけでとても幸せなことなのに色々なことを求めすぎていました。

でも、そのことに気づけるようになったことは私自身の成長だと思っています。

※恭子注:
素晴らしい!
自分の成長を肯定できるということは、自分の心が穏やかになり、ひいては、自然治癒力が増します。


 

【心に残った教室での出来事~人からよく見られたいと思うことが病気の根源~】

順調に通っていた料理教室の後半、娘の体調不良と学校の行渋りにより、料理教室にも通えない日が続きました。

恭子先生に相談をすると「食事だけでもとりにいらっしゃい」と言ってくださいました。

その言葉に甘えて少し教室に顔をださせて頂き、恭子先生とお話するだけで帰り道気持ちがすっきりしてまた頑張ろうと思えました。

 

しかし、私が取りに行くと皆さんは洗い物や片付けをしており、料理も作ってない、片付けもしていない私が料理持って帰ることに対して申し訳ないという気持ちも生まれました。

そのモヤモヤとした気持ちを伝えると恭子先生は「ここはレストランではない。健康になるための料理を学ぶところなのだから申し訳なく思わなくていいのよ」と言ってくださいました。

※恭子注:
たくさんの今までの受講生さんが、同じような経験をします。
遅れてきてもいいので、教室に通うことが、この食事を続けられる原動力になります。
その方がたが、皆さん、人に作ってもらって申し訳ない、と恐縮します。
が、教室はレストランではないので、つくる作業こそが大事なので、その大事な部分を作った人たちは受け取っていて、むしろ、出来上がったものだけを食べるのは損をしているのです。
誤解のないように、でも、顔を見せに来るだけで、励みになるので、そうしていただきたいのです

そして、やってもらった親切は、他で返せばいいのです。



そんな日が数回続き、久々に最初から料理教室に参加できる日がきました。

ただ、娘の帰宅時間には帰らなくてはいけないので途中で抜けなくてはいけません。

食事を終え、一人ひとり話をする時間になりました。

まだ皆さんの話が終わっていませんでしたが、帰る時間が近づいてきたので、私は「いつも片付けをしてもらっているから、全員のお皿も洗って帰ろう」と思い片付けを始めました。

 

洗い物をしている途中、恭子先生に呼ばれ「洗い物をするよりも同期の人の話を聞くほうがよっぽど大事。洗い物をしているあなたの今の行動は人から自分がよく見られたいという欲なのよ。」ということを言われました。

※文章で書くと強い言葉に聞こえますが、私はこの半年、教室に通っていて恭子先生から「人格否定をしているわけでもあなたを咎めているわけではない。」ということを何度も聞いているので、叱られた・・・などマイナスには全くとらえていません。

 

その時のいつも食事だけ持って帰り皆さんに申し訳なく、少しでも洗い物をして帰ろうと思っていた気持ちが、見栄欲(人からよく思われたいと思っている)だと気づかされました。

教室でよく聞く言葉ですが

「人からよく見られたいと思うことが病気の根源」

※恭子注:
人間のストレスのもとは、三大欲。
三大欲とは…色欲、見栄欲、金欲
この中で、真面目な人の問題は、ミエ欲です。


本当にその通りで、私はこの部分が強いのだと思います。

 

正直、指摘されるまで今回のこの行動が見栄欲だとは全く気づきませんでした。

「申し訳ないという気持ち=よく思われたい??」とすぐイコールでつながりませんでしたが、恭子先生の話を聞くと納得です。

「物事本位」の大切さ、身も心も健康になるために来ている料理教室で何が大事なのか教えて頂きました。

 

長年培ってきた自分の性格なので中々すぐに変わることはできませんが、こんなことを大人になって言ってもらえる機会は本当にないので仕合わせなことだなと改めて感じた出来事でした。

 

※主人にこの出来事を伝えた時の感想を書き記します。

他人とのつながりや関係性の中にある日常生活において、見栄欲は知らず知らずのうちに冗長してしまうものなのかもしれないけれど、見栄欲にかられ本質的な目的を見失ってしまっては本末転倒であるという大切なことを教えて頂いたのではないか、とのことでした。

ちなみに主人は私より断然物事本位に動ける人だと思っています。

※恭子注:
「食べ物を変えると からだも運命も変わります」岡田恭子 河出書房 87頁
楽になる生き方
物事本位


※恭子注:
日本人は、罪の文化ではなく、恥の文化、と言われます。
つまり、人から見て恥じないように、という価値基準で動きます。
だから、ひとから善く思われるように、と身についています。
これを、神から見て恥じない行動をとる、と変えていけば、ストレスも減ってきます。

 

【最後に】

今、主人は半年続けても飽きることなく、とても前向きな気持ちで玄米菜食の食事をしています。

先日も12日間集中講座 ハッピーマクロビオティック教室」のレシピ本の中にあるドライカレーを「めちゃくちゃ美味しい!!!」と嬉しそうに食べていました。

何度か作っていますが毎回喜んでいます。

恭子式ハッピーマクロビオティックの食事は、病気を治すために我慢して食事制限をしなくてはならないという私たち夫婦の観念を大きく変えてくれました。

 

半年間この教室に通い、料理だけではない大切なことをたくさん学ぶことができました。

恭子先生、教室で出会った皆さんには感謝いっぱいです。

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※恭子注:
以下は、レポートの中に書かれていたものではありませんでしたが、
こんなに大変な状況を乗り越えられてきたのかと、感じ入りましたので捕捉で、つけたしました。

お話していませんでしたが、6年前、大病院で主人が病気の結果待ちをしているときに、同じ病院の産婦人科で私は妊婦検診をうけていて、第二子の心拍が止まっていることがわかりました。

その足で血液内科に行き私も一緒に主人の病気、血液癌であるという告知を受けました。

またその日は母親が亡くなる数週間前で末期の状態の母が同じく上の入院病棟に入院していました。

主人の告知をしてくれた先生が母の主治医でもあり、二人とも10万人に12人しかならない血液がん。

先生もその確率に驚いていましたが、私は母のこと、主人の病気、お腹の赤ちゃんのこととキャパオーバーとなり、主人、先生の前で泣いてしまいました。

これも周りのことを考えず自分本位ですね。

※恭子注:
とんでもありません!
こんな状況では、誰でも、平静ではいられません。
むしろ、よく耐えられた、と賛嘆します。
そして、やっぱり、この自己否定の悪い癖を、プラス思考に変えていく、お手伝いを、させていただきたい、と切に思います。泣いたことで、ひょっとしたら、良かったのではないか、とさえ、思います。

自分の家族がどんどん病気になり、いなくなり悪いのは全部自分なんだと本気で思いました。

※恭子注:
上にも書きましたが、日本人のくせ…「郵便ポストが赤いのもみんな私のせいなのよ」ですよ!

 

ふと、今回もその時のことを思い出し、主人の病気の連絡を受けた時は心配と同時に不安にもなりましたが、今はなるようにしかならないと前向きに考えています。

主人は9月よりこの食事をしているから大丈夫という、なんとなくの安心感があるのだと思います。

あと、半年間教室に通うことで考え方も少しずつ変わってきているのだと思います。



 恭子から一言
 文中にほとんど書きましたが、

とても、真面目で、また、よくできる方でした。

最初から、教室でも、テキパキと動かれました。

彼女が元気になれば、お子さんも元気になります。

母親がおおらかになれば、お子さんもおおらかになります。

「自分だけ仕合せに」、そのお手伝いができればいいな、と祈っております。